February 16, 2009

岩佐又兵衛

 NHK教育「新日曜美術館」で紹介していた岩佐又兵衛がすごい(^-^;)
■岩佐又兵衛 驚異の極彩色絵巻|新日曜美術館
■岩佐又兵衛 - Wikipedia

 「洛中洛外図屏風」が最近岩佐又兵衛作と認められたというのは知りませんでした。その描写は絢爛豪華な色彩と劇的で豊かな表情が、今風に見ても面白い!浮世絵の先駆者ということですが、「山中常盤物語絵巻」のドラマティックさや「浄瑠璃物語絵巻」の表情などを見ていると、現代のマンガ・劇画のルーツといってもいいような気がしてきます。上の「洛中洛外図屏風」も女と戯れる武士や坊主、踊る町人などまさに「マンガ」的。そんな市井の人物像が2700名以上も描かれているというのが驚異的です。
 元々伊丹の有岡城主、荒木村重の子として生まれた又兵衛は、村重が織田信長に反逆を企てたために一族郎党が皆殺されてしまい、乳母と逃げ延びたという。「岩佐」は母方の姓。やがて画業で身を立て北庄(福井)に住むようになるが、その後江戸に移り、大名達の注文に応じて絵を描くようになる。高齢になって病を患い、福井に帰ることが出来なくなってそこで73歳で没したとのこと。

 又兵衛の絵は顔に特徴があって、頬がふっくら、頤が長いそうです。上の絵はそうでもないみたいですが、上述の絵巻の登場人物を見ると結構クセがあります。しかし前の時代の絵巻に出て来る人物と比べると、もっと直接的で開放的。
 番組で話が出ていたけれど、劇的な絵柄の中にも女性の後れ毛など細部に神経が配られていて、“一種のフェティシズム”が感じられるとか。家族を早くに失い、母を知らずに育った又兵衛の女性に対する憧れという見方をしていました。

 江戸時代初期の又兵衛の絵だけが今日のマンガのルーツではないと思うけど、こうしたタッチの絵による劇的な表現を好む感性はやっぱり日本人に元々あるのかな、と思いました(^-^)

Posted by roku at 01:07 AM | from category: topics イラスト/アート/デザイン/写真
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