February 03, 2009

METライブビューイング2008-2009「つばめ」

 前回「ファウストの劫罰」が素晴らしかったMETライブビューイング。今回はアンジェラ・ゲオルギューとロベルト・アラーニャの「つばめ」を観てしまいました。(^-^)v
■METライブビューイング2008-2009:::MOVIXさいたま・柏の葉:::
■METライブビューイング | 松竹
 資料画像はこちらのブログに少しあります。
■蘭丸のオペラ日記 in シアトル:つばめ:METライブHD - livedoor Blog(ブログ) 
■〈第5作〉プッチーニ『つばめ』(新演出)
2009年1月31日(土)〜2月6日(金)1日1回10:00〜12:55上映
上映時間:2時間38分/休憩:1回
 『つばめ』というオペラは知らなかったのですが、メトロポリタン・オペラで上演されるのは1936年以来。最初はオペレッタとして構想されたそうですが、結局オペラとして完成されたということで、結末が若干不消化というか中途半端な感じでしたが、美しい旋律と『登場人物が死なない』明るい雰囲気が楽しかったです。長らく上演される機会が少なかったのはおそらく、プッチーニ作品の中では物語の起伏と最後のカタルシス(?)に乏しかったからではないかと思います(^-^;)
 
 さて物語は...パリに住む銀行家ランバルドの愛人、マグダは贅沢と享楽には不自由しない生活をしていたが、ランバルドを心底受け入れたわけではなく、昔貧乏学生と交わしたような燃えるような恋をしたいと願っている。今日は詩人のプルニエが集まっていた紳士淑女に自分の詩を歌って見せ、マグダはその歌の続きに自分の思いをのせ、即興で歌ってみせる。プルニエはマグダの手相を見て、彼女は「つばめ」のように翼を広げて飛び回るがまた元に戻ってくると占う。そこへランバルドの友人の息子ルッジェーロがやって来て、パリの夜を楽しむにはどうしたらよいか聞く。居合わせた連中が一番賑わっているブリエという酒場を紹介し、ルッジェーロは去る。マグダの小間使いのリゼットは早めに仕事を切り上げ、彼女に思いを寄せている詩人のプルニエと共に夜のパリに繰り出す。しかしそのすぐ後、マグダ自身も日頃と違った服装で(お針子に変装して?)出かける。
 酒場にやってきたルッジェーロはとりあえず一人で飲んでいると、変装したマグダがやってくる。彼女の美貌に惹かれてつきまとう学生達を避けてルッジェーロと相席になるマグダ。(一応変装しているので)マグダとは知らないルッジェーロはひと目惚れ。マグダも昔酒場で貧乏学生とした恋を思い出し、恋心が燃え上がる。
 そこへリゼットとプルニエのカップルもやってきて、既に出来ているふたりを見つけ愛の四重唱(!)。しかしランバルドが酒場に現れたため、リゼットとプルニエはルッジェーロを逃がす。残ったマグダはランバルドに一緒に帰るよう言われるが、「自分はここに残る」と答える。ランバルドは「後悔しないように」と言って去る...(徐々に修羅場の様相(-o-;))
 ...てな感じですが、みんな大人なのかちゃんんと引くところは引くので破滅的な悲劇にはなりません。ひと時の甘いアヴァンチュール(?)だけで二人とも踏みとどまります。
■歌劇「つばめ(La Rondine)」《プッチーニ(Giacomo Puccini)作曲》
 
 歌は、主役のマグダを演じるゲオルギューが風邪気味で最高の調子ではないという前振りの割りにしっかり歌っていました。ゲオルギューはルーマニア出身だそうで、このMETライブがルーマニアでも上映されることが決まっていたためもあってか、無理を押したようです。オペラ歌手によく見られるような立派な体格ではなく、「ドラマ」の登場人物として見ることの出来るきれいな人でした。
 ルッジェーロのアラーニャは最初なんだか今一伸びない声だったように感じましたが、後半はなかなかでした。ゲオルギューとは実生活でご夫婦だそうで、愛情表現は濃かったような気が(^-^;)
 今回よかったと思ったのはコメディー担当の小間使いと詩人のふたり。リゼットを演じたリゼット・オロペーサは「私の前世は小間使い=メイド」と歌いながらも、客人にずけずけ物を言ったり、プルニエに憎まれ口を叩いたり。いいキャラです。METのオーディションでこの世界に入ったそうで、前に出演したオペラでもメイド役だったとか。もしかすると「メイド歌手」になれる(?)(^-^;)
 プルニエを演じたマリウーシュ・ブレンチューも、ロマンティックなだけの優男ではない、女達を妙に教育しようとしたり、リゼットを歌手にしようとしたりしつつ、マグダの行く末も案じる、忙しくも気配りの出来る男の雰囲気をいい感じに醸し出していたと思います。この人もルーマニア出身で、先輩格のゲオルギューを「秘密だけど素晴らしい共演者だ」と持ち上げていました。
 というわけでオペラ初心者にはなかなか楽しい作品でした。(^o^)v

■参考リンク
■ジャコモ・プッチーニ - Wikipedia
プッチーニ:つばめ [DVD]
出演: フィオレンツァ・チェドリンス, フェルディナンド・ポルターリ
Naxos

1

on 2009-02-03 00:33:12


 METの「つばめ」のDVDはまだ出ていないんですね。
 こちらの動画は「つばめ」の中のアリア「ドレッタの夢」。コンサート形式ですが旋律の美しさは堪能できます(^-^)


Posted by roku at 12:31 AM | from category: topics 音楽
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